8月1日

午前中に画材を買って午後に授業の予定だった。
しかし予定は大幅に変更された。
朝食は難民キャンプの中で取る。これから2週間ここ、マールエリアスキャンプの食堂で朝食と昼食のお世話になるみたい。
朝食後、バスに乗ってシャティーラキャンプに寄る。
そこで生徒が乗車して来た。この時点でなんか変だなと思った。
マールエリアスでも若い子が何人も乗車してきたし。
そこからそのままブルジバラジネキャンプまで行く。
アートクラスの会場は幼稚園の場所を使うことになっていた。生徒がみんな集まっているものだから授業をやらざるを得なかった。
今日から5日まで13歳以上の青年クラスとなる。来週は12歳以下の幼年クラスをやる。
指導する生徒が多いので2期に分けてやるのだ。

作品をいれる袋を最初に作るのだが、その袋を作ることもできない。大きな紙やガムテープなどの画材がないから。授業をやらなければならないし、買い物にも行かなければならない。そういうことで上條さんと福山さんが買い物に行って残りの人たちが授業をすることとなった。青年クラスにおいて結局最後まで袋は作らなかった。

授業は風船の卵作り、人体クロッキー、三角定規とコンパス等で模様を作る、音楽を聞いてその印象を絵にするの順で授業をした。
初日から大忙しとなった。

風船の卵作りというのは、膨らませた風船にボンドで溶かした水をつけた和紙を張っていく。和紙が乾くと風船の形をしたものができるというもの。
人体クロッキーはモデルをデッサンするというもの。モデルさんは僕やファーディアなどで交代しながらやっていった。他の教室では他の教室にいる誰か(ジャマールなど)がやっていたようだ。
三角定規とコンパスなどで模様を作るというのは、もともと授業の予定がなかったのだが今日の授業そのものが予定にないのだから、急いで組み立てたものだ。いわゆる模様作り。結構みんな面白い模様を作るので自分も一緒にやりたかったが先生としてきているのでしょうがない。見守っていた。
音楽を聴いて絵を描くのは毎年恒例になっているそうだ。今年はクラッシック音楽を聞かせて絵を描いてもらったのだが、上條さんたちが言うにはあまり面白いものにならなかったそうだ。