ホルスト・アンテス展 情報

期間:7月9日から8月28まで

場所:
〒240−0111
神奈川県三浦郡
葉山町一色2208-1
Tel.046-875-2800

解説
神奈川県立近代美術館 葉山より>

横顔を描いた頭部とたくましい脚部からなる、原始人でも未来人でもある〈頭足人〉像。ドイツの巨匠ホルスト・アンテスの作品には、キュビスムからの影響やアフリカ彫刻に見られるプリミティヴな表現が取り入れられながらも、あらゆるカテゴリーから免れて独自の世界が創り出されています。その独特な存在感は、欧米だけではなく私たち日本人の心もつかみ、広く日本でも公私にわたり優れた作品が収蔵されています。
1936年にドイツのヘッペンハイムに生まれたアンテスは、カールスルーエ美術アカデミーに学びました。1959年、第1回パリ青年ビエンナーレで注目を浴びてからの活躍はめざましく、ドクメンタヴェネツィアビエンナーレ、グッゲンハイム国際美術展等に参加、次々と受賞を重ねて20代にして著名な芸術家となりました。
また、彼は芸術家であると同時に、プリミティヴ・アートのコレクターとしても知られており、特に北米のプエブロ・インディアンの「カチーナ人形」は約800点と、世界最大のコレクションを誇っています。
第1部では、アンテスの仕事に多大な影響を与えたカチーナ人形を彼のコレクションから79点を厳選して紹介します。また本展第2部では、国内で所蔵されているアンテスの秀逸な作品の数々の他にドイツのシュプレンゲル美術館のコレクションを加え、油彩、版画、立体など60点でアンテスの芸術世界を回顧します。いずれも日本で初めての本格的な展覧会となり、それらを同時に展示することで芸術家とその制作の着想源との関係を検証するという新しい試みです。   
アンテスの作品とプエブロ・インディアンの人形との出会い。本展は両者の精髄に触れる貴重な機会となることでしょう。

参考サイト:神奈川県立美術館
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/