人から誉められない時

「あんたの作品おもしろくないヨ・・・」
どんなに頑張って気合を入れて作った作品もこういう言われ方をする時があると思う。名作であろうと、傑作だろうと、受け取る人の感性や好みの問題でどのような人からも受け入れられるものなんて存在しないだろう。
けれど、いいねと人から言われないと不安だったり、落ち込んだりもする。自分が思い入れのあるものを作った時ほど傷ついたりもする。
今回の映像作品も一応完成したものの、人に見せるのは怖い気がする。自分の頑張りは自分にはよく分かるけれど、頑張ったかどうかが良い作品を生むかどうかに影響するわけではない。
努力しなくてもいいものが生み出せる人もいる。努力してもいいものが出来ない人もいる。同じ人が作っても努力以外の要素で良くなったり悪くなったりする。

あんまり気にしなくて人に見せりゃ良いよ。良いって言ってくれる人もいるだろうから。それに作品っていうのは人に見せることに価値があるんだからね。作ったなら隠しちゃダメだ。作者は作品を最後まで守る権利がある。作者以上にその作品を愛する人はいないだろう。だから子どもを保護するように守っていかなければ。人に見せるのは虚栄ではなく、作品が作品であることの意味なのだと思う。