芸術祭について

僕は日本大学芸術学部の大学生なんですけれど、
11月3から5日まで芸術祭があります。
そこで彫刻コースの有志による展示の企画を考えています。
ここ数年、僕が入学してから彫刻の人の展示というのはなかったんです。これはすごくもったいないことで、制作そのものはすごく一生懸命やっているんだけど、作品そのものは人の目に触れないので
価値を他の人と共有するということが少なかったと思うんです。

作品に対する愛情というのは作品を作っている時間とか、感情だけの問題ではなく、作品を展示して日の目を見てもらうという部分にもあります。
これを考えないで、作品は一生懸命に作る、でも作品は売れない、彫刻は売れないし、食っていけないという思考になってはいけないと思います。作者として作品がよりよく見られる環境なり、企画なり展示会なりを作っていかないと。
そういう思考がやや足りないのが彫刻家の残念なところだと思うのです。いいもの作ってるなら、たくさん見せるべきなんだ。それが自分の社会的な価値を実際の社会的な価値に置き換える方法なんじゃないかな? まあ周りの人のサポートも必要なことではあるし、一人でできる部分も限られますが。
ファンを作るのも大事。そのためにたくさんの人に見せて、魅了していかないと。
あと、心理学的には人間はたくさん目に触れたものに親しみを感じるという傾向がありますので、展示回数を増やすというのは「売れる(食っていく)」ために必要なことであります。

そんなことを考えつつ、経験こそが成功への第一歩と考え、芸術祭に出品します。気の向いた方はぜひ見に来てください。
かなり先の話ですけれど・・・。