言葉

言葉を真実の為だけに使いたい。
小さい頃から書くことと描くことを続けてきた。
上手くはなかった。文章も絵もうまいと誉められた事はなかった。けれども特別けなされることもなく、今日までやってきた。
だからこそありのままわ「かく」技術が磨かれた。
上手い下手も、誉められるやけなされるや、自分が出ているとかいないとか、嘘とか本当だとか一切気にせず「かく」事ができた。
奇跡と呼んでいい。美術を始めて10年の青臭い若者でも唯一分かることがある。
ありのままにあることがいかに難しいか。
僕は何も得ない代わりに失わなかった。
その価値はあらゆる賞歴に勝る。個人的な感情や価値観かもしれない。
しかしながらそれらは普遍的なのだ。
ありがとう。
宇宙に吠える。宇宙に向けて吠える。
幾多のトラップを潜り抜けた。だから僕はいまここに立っている。ただ立っている。立ち尽くしている。
ただの運かもしれない。だけれどもそれも奇跡と呼んでいい。
大森林の中、大平原の中、大海原の中、生き残ればどんな形であれ実力だろう。運であれ。
運は未来を見抜く力だと考える。それも力なのだ。


オオオーン!
ワオーン!
アアアアアオーーン!

輝け星よ、太陽よ。
弾けろや宇宙よ。
走り抜けてやる。風のように。
留まることはなく、執着もなく、未練もなく。光は光の速度で進む。ただ自分の性質の為だけに。