前向け

常に前を向け。
他人の挙げ足取り、批判、弱点、至らなかった部分を言うのは簡単だ。責めるのは簡単だ。簡単な事はしたくない。
他者を押し上げる、救い上げる、誉める事は難しい。
難しい事を選んで大人になりたい。成長したい。人を支える。守る。


都合のいいものだけを選んで愛したいものしか近くに置かないのは二流。
自分の趣味観でしか見てない。自分の間合いに入ってきたものだけを手に入れる事では、出会えないものが多すぎる。
気が付かない間に捨てているものが多すぎる。


だが、逆の見方もある、本当に好きなもの、愛せるものをよりよく選ぶ行為。究極の厳選。それもまた、大きな価値観で物事を選ばないと無理。
ちょっといいもの、好きなものも手に入れたいのが人間だから。
どちらがいい?


そういえば、美術品収集の言葉で2流を沢山集める人が2流だというのを
聞いたことがある。
二流を沢山集める事は比較的簡単。
一流を見つける所から始めるのは非常に困難。見つけても中々手に入らない。



作家だったらどうだ?
一流と二流の作家の違いはどこにある?どうやって見分ける。
作家同士がお前は二流だと罵り合った所で何も始まらないだろう。
一流で居続けようとする強固なる意志、それこそが一流なのかもしれない。



自分が大きくならなければ。色々なものを入れられる大きな袋を持ちたい。


全てを飲み込む龍になりたい。そして天に昇るのだ。


難しいことは、実践者でいること。
実践者で居続けること。
家で野球観戦しながら、ビールを飲みながら選手にヤジを飛ばすような人間にはなりたくない。
僕は批判される側。「選手」側なのだ。
それをジャッジする審判でも指示する監督でも、ヤジを飛ばす観戦者でもない。


僕は選手なのだ。戦士なのだ。実践者。
いつも最前線にいる。


批判したい人はし続ければいい。自分の立っている場所を意識せずに済むのなら。
同じぐらいの熱量があるならば、僕も何も言わない。
何も言わずに、ただ、一緒に居る時間を楽しむ。
自分に至らない部分があれば良くしたいし、人の話には耳を傾ける。



僕は進み続ける。
併走してくれる選手が欲しい。
尊敬しあえるライバルがいい。
人として認めたくない人は作家としても認めたくない。



想像の世界で宇宙を二周した。
旅を続ける。
終りはない。