些事

細かい事にこだわるのは職人的気質によるのか。

細かさにも色々あるが、神経質的細かさは
男としての度量の小ささだけでしかないのではないか。


それはこだわりではなく、矮小なのではないか。もしくは尊大か。


矛盾するようだが、そのような矮小な人間は
自分が傷つけられる事に敏感なのに簡単に他人をバカにする傾向がある。
自分の痛みには敏感で他人の痛みには鈍感だから、他人を軽視することになる。
自分は尊いが他人は尊くないから、同じプライドを持っていると考えないし、
他人の立場に代わって考えない。
よってただ、他人に苛つく日々を過ごす事になる。


『自分の事を誰も分かってくれない、自分の事を分かる事の出来ない他人はバカで、能力の低い人間だ』と認識すれば、友達は出来ないだろう。
そして孤独になる。


孤独になると勝手に人を恨んだり、蔑んだり、するようになる。解決までの道のりが遠くなる。
小さな問題が大きく感じ、人と会うことも話すこともおっくうになる。

自我の殻に閉じ籠もる。それは本人にとっては一種の防衛策であるが、結果として自分を袋小路に追い詰める事になる。