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三人の王様2

イアンは長い間待っていた。
神が与えたもう時。「その時」が来るまでイアンは人生における明確な役割がなかった。世界を当てもなくさ迷う旅人。


ダニーは予感の風を運んだ。リアは乾きを癒し、種を育てる。
ユグドシラルより受け継ぎし世界再生の種はイアンの魂の中で眠っていた。
それは遥か昔にマルキエルと呼ばれた生き物が天使達によって埋められた彼の地で眠ったままであった。

種は霊性の子どもを各地に送り、世界の安定を願った。


やがて発芽するその時を待ちながら。


人間に悪魔と呼ばれた生物達は知性と同時に野生を備えた生き物で遥か昔に地球に来たホワイトマインドの亜種であった。
彼らの先祖は彼の星の支配者たる「人間」とは異なる進化を遂げた生物である。
地球の悪魔たちはホワイトマインドを共通の先祖に持ち、「天使」と異なる進化を遂げた。


ある日、イアンの元に霊銃「天台」が落ちてきた。
彼の上空10万キロには宇宙戦士のフーズがスレイプニルと共に禅定していた。
フーズはスレイプニルに学び、シンクロニデイの力を得た。
それは時と意志を繋げる秘密教
フーズはイアンが天台を手にすると同時に目覚め。新たなる盟主が生まれた瞬間を喜んだ。斯くしてフーズは地球の衛星軌道上からいつでもマントラの力によってイアンを守ることを誓った。


イアンは賢者の住む山に向かう。古代に須弥山と呼ばれた山である。