ロシア

今日は多忙な一日で夜7時過ぎ位まで身動き出来なかった。
午後2時から7時ぐらいまでやっていた特別講義はいつになく熱の入ったものだった。
ロシアから特別講義に来た先生達5名+日本人のパネリスト5名。

その中には評論家の針生一郎さんも来ていた。
針生さんに会うのは初めて。
途中用事があったので一時的に抜けなくていけなかったのは残念だった。
いつものごとく、デジタル関係をやる事になったので、緊張した。
録音をしていたので後で聞こうと思う。
質問タイムの時、最後に針生さんが後輩の質問に対して怒っていたのが印象的だった。
その根っこには他者に対する無礼と対話を試みようとしない一方的な態度にあった。もちろん単純な無知さに対する叱咤もあっただろうけれど。
針生さんの厳しさと公平さを同時に見たように思った。
自分も人の事は言えないが美大生は歴史に弱い。
折角大学に来ているから作ることのみならずそこに関わってくる文化的な事や歴史をきちんと学んだらいいと思う。自分を含め。


ロシア構成主義をピンポイントで講義で学ぶことはないので今日は非常に勉強になった。戦争やそこに関わってくる独裁が人間の精神をより自由な方向に掻き立てる(時代性もあるが)。
芸術が必要に迫られて爆発するように変化し、開花する時がある。

だが僕は戦争も独裁も反対だ。
現代という時代は芸術にとってはルネサンスではないかもしれない。けれども今は今の課題があり、問題があり、人はそれぞれの人生で悩んだり苦しんだりもしている。