真っ直ぐさ

ただただ真っ直ぐでいたい。自分を貫くことは我儘に見えるかもしれない。
けれども本当に自分を貫いている人はごく一部だけ。
プロそうな顔をした人が沢山いる。よく見ていると都合のいい時には右に行ったり左に行ったりしている。そして自分を高めるのではなく周りを蹴落とすことで自分をよく見せようとする。もしくは自分で自分を褒めるナルシスト。自分が才能があることを吹聴して評価を高めようとする。
遊び回って手を抜いたくせに、口でごまかす。
すきあらば甘い蜜だけを狙う。
人間関係でもそうだ。人前でニコニコして、裏で陰口を言ったり、弱いものを見つけると急に態度を変えていじめに走る。
僕にとって我儘とエゴイズムは違う。


そういうのを見てただただ真っ直ぐでいることが如何に難しいかが分かった。
究極の片想いでいい。悲しいぐらい真っ直ぐでいい。
一途に真っ直ぐ。視線を反らしたくない。
究極の我儘は一切の戦術・戦略を捨て去った真っ直ぐさ。
5年後の自分にも10年後の自分にも誇れる自分でありたい。
5年前の自分にも10年前の自分にも恐怖する自分でありたい。
過去を克服し、未来を制覇する。
ただ、ひたすらに真っ直ぐ進もうとする勢い。



究極の作品は世界中の誰も理解できない作品かもしれない。
分かるとか分からないとか、言葉で解決しようとしても駄目。
美術は文学でも、科学でもないから。
分かるとか分からないとか言うことで思考停止、感覚停止になる。わかり続けようとする事。よく見ること。見続けること。
「分かる」じゃなくて、「昨日よりも少し分かった」という事の連続でありたい。
選択肢は二択じゃない。



公平さ。優しさ。ユーモア。それらを貫くことも僕の我儘。


我儘を本当に貫ける、真っ直ぐは強さ。