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繊細さ

もし僕が本当に繊細な人間だったらとっくに自殺していたと思う。
自分を殺すことが嫌だったから強くなろうとした。
傷付いても、倒れない限り生きることを諦めない。
諦めない事もまた、辛いことだとは分かっている。


辛さも、暗さも傷も、全て乗り越えようとする。
そのことによって、闇に打ち勝つ光を宿そうとした。
最良よりも最善を選ぼうとした。


明日の自分になりたいモデルを選ぼうとした。
そのモデルは自分じゃない。自分がなりたかった自分。


思い焦がれた、英雄。


自分の中には鬼が住んでいる。
彼は強大な力と闇を持っている。
僕は鬼を押さえつける。
僕は僕を抑圧する。
自分で自分を制する。
鬼を押さえつけるために12人の侍がいる。
12人の侍のケアをする使用人が12人。
侍に教えを説く法師が1人。


鬼は決して敵じゃない。
鬼の味方をする将軍も居る。
鬼は力を持つが、それをむやみに暴力には変えない。
ただ、その力の強大さに周囲が恐れているだけだ。
僕自身も。


鬼より怖いのは修羅。
彼の中には破壊衝動、他者への拒絶、悲壮感がある。
鬼が戦うべきは修羅。


僕が戦わなくてならないものでもある。