絵馬展への期待

絵馬展ミーティングがある。年々ハードルを上げて行ってる。
今年入ってきた一年生にはきついかもしれない。
だけど君たちはきっと乗り越えて成長してくれる。信じてる。美術をやりたくてきっと入ってきた、君たちだから。


日大が負ってきた借金があるはずだ。学生がより美大を卒業して日大を誇りに思えるようにしたい。
僕が出来ることはその中の微量に過ぎない。僕が学んだことを伝えるのだ。人がずっと歴史の中で今までやって来たように。
伝えようとしても伝わらない事がある。伝わらなくてもいい。伝えることを諦めなければ。
諦めないという事はすなわち期待するということ。信頼感の表出。否、意志を貫く事。


人間がつまらない存在でない事を証明する。

二つの態度がある。一つは自分が出来ることに対してなぜ人ができないのかという、見下し。
一つは人間存在を信じきる羨望。汚いことも、悪いことも、不正も裏切りも知ってなお信じ続けられる、肯定観。完璧じゃない存在だからいつかきっと愚かさから脱出できると信じる。


世をすねるだけでは何一つ解決しない。
それでもいいならひたすらにすねればいい。陰口を叩いて日々を過ごせばいい。


アーティストに何が出来るのか。一人間として何が出来るのか。ずっと続く。
息をしている限り考えて続ける。可能性を探し続ける。


まだ止まらない。光速に近づくように動く。脳内パルスで対抗する。電気信号で戦う。 光速との戦いはすなわち時間との戦い。
電気信号との戦いはすなわち反射との戦い。私が挑み続ける限り、地平は消えぬ。輪廻の動きもまた、止まらず。