自己規制

いくら技術が進化しようと人間の存在は変化しない。


人間は死ぬまで学び続け、「経験」そのものは共有しない。
それを私の人生の基本姿勢にしたい。自己主張の強い民族が自身の文化を誇りに思おうと、私は信じない。
人間の素晴らしさは「広さ(種類の多さ、豊かさ)」であり、積み上げられた深さではない。
深さは自慢したい人がしてくれ。
深さの先に行き詰まりがあり、行き詰まりから、人は広さに期待した。


人間が遥か古代から変わらなかったからこそ、私があなたを理解できる。
そのことに激しく、激しく、共感を覚える。押し付け文化を否定する。あらゆる民族が果てしなく多様であっていてください。
その豊かさこそ人類が共感すべき、全て。
私はあらゆる文化を肯定したい。
戦争と差別以外の文化は。
戦争滅べ。
差別滅べ。
あなたたちの存在は恥部でしかない。人間が恥ずべき存在。
だから乗り越えなければならない。
そのために経済が邪魔なら滅べ。
物と物を交換してその日を生きよ。交換して隣人を愛せ。
下らない時間を無駄に使うな。


憎しむな。怒るな。恨むな。妬むな。損失でしない。
人の罪を攻めるのは簡単だ。簡単なことをしようとするな。堕落でしかない。


困難な事に敢えて挑め。問題は山積みだ。
その山を少しずつ崩して山を小さくしていくのが芸術家の仕事。
世間を騒がせるな。革命は静かに起こる。緩やかに、静かに、そして突然急所を突く。


人間は下らないものが好き。私たちはドラマや映画に誤魔化される。
だからこそ、人間は高きを目指す。自然に反抗する。人間が人間であるために本来的な好きなものから離れる。

自分を規制する。


試み、心み、省み、制し、生きる。
時と肉体の狭間でもがく。自然に反抗する。自分を完成するために。



深さはその後に来る。
初めからあったわけではなく。