足すデザイン、引くデザイン

足すのか引くのか。
引いていくデザインは一見見やすいようだが、「意味」を読み取れない。
足していくデザインは目的の情報を探しにくくなる。
ある目的を持ってデザインされていくわけだが、その意図が相手に伝わらないと(伝わるようなデザインでないと)無意味な情報になる。
情報は読み取る相手の能力に依存する。相手が読み取れない情報はノイズになる。


一定のレベルに達すると(初心を忘れて)自分にとって都合のよいデザインを好むようになる。


デザインのユーモアやユニークさを基本に置きながら 見易さに気を付けて作っていきたい。


デザインする事が多くなった。
何でも自分でやらなければならないことが増えた。
そうすると沢山の人の目にさらされることになり自分の才能のなさをさらけ出すことになる。
あいつは下手だ、汚い、良くない、いらないなど、様々に言われる事に耐えなければならない。日々自分を磨いていきたいが感性を磨くのは難しい。



特にモダンデザインが基準になっている、今の時代、僕にとっては生きにくい。
機械的に、神経質に、無機質に並べて、大きさを揃えて、左右対称に。


欠点のない、突っ込み所のない、つまらないデザイン。笑えない。無邪気さがない。愛嬌がない。奇妙さがない。不恰好さがない。
なるべく問題が起こらない、安全牌のデザイン。


誰が作ったか分からないようなデザインがもてはやされる。
考えていくと、美術は好きだが、デザインも奥が深い。
あまり分けて考えてはいないのだが。



もし自分で自分をつまらないと感じたら終わり。だから日々葛藤と挑戦がある。