リバイバル3

22歳の時だった。
僕の誕生日の次の日。アメリカのワールドトレードセンターでテロが起きた。
事件の真相も、犯人も目的も分からなかったが、瞬間に世界が変革の時期に来ているのだと感じた。
まずは自分を変えなくてはならない。そう思った。
今まで無関係に思っていたことを関係のあることだと考える。
同じ「糸」で繋がっていると考える。
父も母も僕に運命を変える人として期待したし、そうなる人だと考えていた節がある。
父は僕が祖父の生まれ代わりだと言った。母はうちでから出てくる偉大な人、だと言った。
その意図は分からない。
三度目のリバイバルで肉を食べなくなった。草食動物になった。体内が再生された。それから今になるまで肉を絶っている。

アメリカのテロと自分に起こったことの因果関係はあとになって解ることだろう。


それから怒る事が極端に少なくなった。風のない湖面のように静かな気持ちで過ごすようになる。
もちろん生まれついての激しさは心の中で生き続けている。


願いはいつでも胸の奥のしまっている。
バイバルの種もしまっている。