ナイトウォーク

お腹が痛い。
朝から何も食べていなかったので飢餓状態だったようだ。ご飯を食べる。


ナイトウォークは今回は歩く距離も例年より少なく、疲れはしたが筋肉痛や関節痛にはならなかった。
東京らしい、イルミネーションや街頭、ビルの光に照らされながら歩いた。
ビッグサイトに着いたら始発が迫っていた。コミックマーケットのイベントがあったらしく、始発電車が超超満員。鬼気迫るコミック好きたちの顔を見ながら正反対の生き方を目の当たりにして動揺する。
趣味の世界に何一つ後ろめたさを感じることない人達が15万人もの、同士を見つけて楽しそうだ。
みくちゃんはちゃんと帰れただろうか。
きっと満員の電車を見て、気分が悪かっただろう。凄く疲れて、眠くて大変だったろう。
僕は渡辺と二人で東京の寒空の下、朝日を待っていた。
寂しくはなかった。僕たちはゴールまで無事にたどり着いた達成感と満足感、爽快感を胸に抱いていた。
疲れも眠気もお腹が少し空いたことも偉大な太陽の上昇で吹き飛んだ。
冬の澄んだ、天気のよい空の中で太陽が姿を表す、7時3分。


困難に打ち勝つ為の練習が必要だ。少しずつ自分を克服出来ればいい。いつか何にも屈しない精神を持ちたい。来年にまた太陽を拝む為の旅をしたい。