先日、お伝えした、ユーチューブのおすすめ動画に選ばれた件について

渡邊トシフミ氏と共に2008年11月1、2、3日に展覧会をやった。
「ART BROS Doble vision」
後日、撮影したビデオをユーチューブで発表。
現在、ビュー数が1万人を超えた。

相棒の渡邊は単純に展覧会で同じ数だけ見てもらおうとしたら、何回展示をやればいいのだろうと、言った。
そこには色々思うところがある。
外で展示をすると会場費、運搬費、飲食費など多くのお金がかかる。何十万円もかかる。
それに対した見返りがあるかと言えば、正直辛いところ。
作品は毎回売れるかどうかが分からないし、名前が売れていない作家だと来客は一週間で100から200人と言ったところだろう。

それが今回、10000人以上の方の「目」に触れた。これはどういうことだろうか。
美術家はアナログよりだろうと、デジタルよりだろうと、日々の活動を頑張っていけばいい。
インターネットも所詮は一つの道具でしかないし、メディアでしかない。
村上隆さんがテレビに出る事が彼の宣伝になっているように、僕らがネットに出現することが宣伝にはなる。
それはインターネットだけの問題ではなくて、例えばフリーペーパーでも、雑誌に載るという事でもテレビでもラジオでもメディアに乗ることが認知度を上げる効果はある。それがメディアの力だ。


しかし、それは根っこにある、活動があったこそ。
ダブルビジョンに来たある客が言った、「アナログあってのデジタル」というのはそのことを言っていたのだと思う。

なぜなら、美術家にとっての最大のメディアは「作品そのもの」なのだから。