リビドー

生への衝動は意志を固める。


だが、死を望むと意志は揺らぎ、精神は液体になる。すなわち精神はいつまでも退行し続ける。やがて生命が生まれる瞬間のようになり、精神も死に、思考は止まる。


希望は生への渇望となり、その意志の固さは鎧となって我が身を守る。
あらゆるストレスへの抵抗力となる。


リビドーの増大はあらゆるエネルギーの増大になる。リビドーは生きるためのあらゆるエネルギーに変換される。
そしてそれは固さと同時に柔軟さも産み出す。リビドー増大時における精神の柔軟さは、死(破壊、悲哀)を望んだ際の精神の液体のような軟弱さとは全く異なる。


強さゆえの柔らかさ。
強さゆえの丁寧さ。
強さゆえの優しさ。
強さゆえの純粋さ。


それらは単純なるエネルギー体としての強さ。輝きの力。


霊力、オーラ、プラーナ、気、フォース、祈り、大地の力、魔力、そういう言葉の意味する「事」の共通点の多さに驚愕する。


宇宙は生きる。星も生きる。私たちも。
私たちは常に一つの存在に成り代わることが出来る。