母校に行く。
去年、レバノンに行って美術教室をやるボランティアをしてきた関係で母校の先生から
その話をして欲しいと頼まれたのだ。
僕としても断る理由はなく、むしろ中学生にとっていい機会なのではないかと思った。
中学、高校の時のサッカー部でお世話になった、村田先生。
村田先生が担任をもっている中学一年A組、そこへロングホームルームの時間に行き、話をしてきたのだった。
ただ、中学一年生にパレスチナ問題をいきなり話するのは難しいのではないかと思い(話す時間が20分くらいという時間制限の問題もあった)、自分のやっていることを背景になぜ戦争がいけないのか、なぜ戦争が起こるのかということを彼らに問いかけた。
それは大変難しい問題で、大人であっても意見が分かれるところだろうし答えはないのかもしれない。
しかし、彼らに問いかけることで彼らが考える機会ができたのではないかと思った。
もし僕がただ話をするだけだったら、その話を「記憶」できたかどうかが問題になってしまう。
そんなテストみたいなことはしたくなかった。

中学に行けない子がいる。地球の裏側には学校に行きたくてもいけない子がいる。
学校の授業に美術のも体育も音楽も家庭科もない所もある。
それを知ってもらえたらそれだけでよかった。