束芋はDVDの中で様々なニュースに無関心な日本人を語った。だからあえて過剰な表現手段を選ぶのだと。そうしなければ鑑賞者が気が付かない。社会問題に無関心な日本人に社会の事を考えて欲しいと思い、束芋は過剰な表現方法を選んでいるのだ。
最新作「公衆便女」は巷にあふれる女性がテーマとなっている。初潮を迎え大人への目覚めを感じる小学生、彼女は便所で化粧をしている。
亀を便所に流そうとする女性。亀が何を暗喩しているか、解釈次第で見方が変わる。
リストカットをして自らを傷つける女性、子どもをおろす女性など。そして便所の落書きと女性達を盗撮する男。
束芋はアートの力を使って何を出来るのかを考えているのではないか。