水曜日は午後から授業があるので
午前中からお昼にかけて彼女の制作の手伝いをしていた。
石磨き。今日まで手伝ってきて彼女の制作のほうにもめどが立ってきた。
個展のときまでには制作が終わるだろう。
思うに彫刻におけるプランは最も重要な要素の一つであるのにもかかわらず生徒たちの中で大切にされていないように見受けられる。
その最も良い例は期間までに制作が間に合わないということだ。それは彫刻に対する熱情の問題だけではなく、計画性の問題も含んでいるということだ。
当初の意図を実行に移す時、素材の特性や大きさ、それらの構成を達成するまでに自分ならどれくらいならできるだろうかという計算が必要だ。

彼女はよく自身を分かっている人間だと思う。
自分の出来る事と出来ない事を良く知っていて、期間や素材の特性のことも頭にある。
作品は彼女が作ったと分かる様な彼女らしいものになる。
無理がないので作品も彼女自身の姿を映しているように感じる。要するに等身大なのだ。