児童文学論

児童文学論の後期最初の授業がありました。
思えば、児童文学というジャンルは不思議なものです。
大人が子どものために本気になって挑むジャンルなのですよ。子どもを虜に出来ない大人は負けの世界。
しかし、この評価には二重のトリックがあります。それは殆どの子どもが大人に本を買ってもらうという現実です。つまり子どもに評価される前に大人によって評価されているジャンルなのです。面白いですね。
児童文学の代表格である宮沢賢治も最初に評価したのは子どもではなく、大人だった。
子どもに人気がある児童文学の本(絵本含む)は大人が操作しているのです。
ここらへんはマンガだとか、ゲームだとか、映画にも通じる話ですね。