ヴィレッジの生き方

ヴィレッジに住む長老達は実はある意味世の中のと戦うことをあきらめた人たちである。長老達が選んだのは「家族を愛し、平和と静けさを望む人生観」である。そこでもう一方の価値観が浮上してくる。「他人を排除し、勝ちへ向かう人生観」である。
どこの世界にも競争原理から外れてしまう人がいる。また犯罪行為に巻き込まれることによって不幸になってしまう人もいる。

他人よりも裕福に暮らす生活よりも、多少不便であっても静かで平和な暮らしを愛する人がいる。そういう人たちは自然と弱者の方に視線が傾いていく。他人から傷つけられた「自分」。その自分を制御することはとても難しいことだ。彼らは村に住むことで解決しようとした。その選択を笑ってはいけない。
他人から傷つけられたから他人を傷つけて生きていく」生き方よりははるかに素晴らしい生き方だと思う。

しかし、一方で思うことは「自分以外にも誰かから傷つけられたり、抑制されている人間がいる」ということだ。そのような人たちのために生きる生き方もある。人を救うという世の中との戦い方だ。
映画の世界の事ながらあの「村」にずっと存続していて欲しい気持ちを持った。今の現代では失われているものがまだあの村にはあると思うから。