自然と仏教と未来

仏教の最終目標が「この世に生きるもの全てを幸せにする(人間だけではなく、動植物含む)」事ですから、明らかにアニミズムの影響を受けているわけです。未来的にこの仏教のテイストが拡大解釈されていき、海、山、星、宇宙の全てを幸せにすると言う考え方を持つ宗教が誕生するのではないでしょうか。
その宗教はもはや宗教とは呼ばれていないかもしれません。例えば現在の日本人の間でエコがキーワードになっています。自然を大切にしよう、環境を大切にしようという事なんですが、この考え方は上に書いた宗教の兆候と呼べるかもしれません。
またウェブサイトの網が個人個人の意思を繋げているという感覚があります。
この感覚は昔は視覚的に捉えることが出来ませんでした。とても想像力があり、知識や知恵があり、宗教的な勉学をした人は「命と命がつながりあっている」」というような事を言っていました。しかし、それを分かる方法がなかった。人と人が仮想空間でお互いにつながりあっていると言う話は本来「お話」の中だけの世界だった。しかし、現実は変わった。人間の行いが視覚的に認識できるようになった。その幅が広がった。だから昔救われなかった人々が救われるようになった。今広がってきているボランティアは将来的にもっと広がっていくだろう。ある場所では宗教と結びついて。ある場所では宗教とは無関係に。ここにも宗教と呼ばれない世界において人間が善行を行う姿ある。
僕はそれは人間の優しさなんだと思う。根本にアニミズムを置きたいと僕が思うのは、石や木や水や空気・・・そんなものの向こうにも「命」を認識しようとする人間の想像力が大切だと思うからだ。
これからの時代、このような想像力を持って命の大切さを認識することがより重要になると思う。