お盆とは?

お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が正式名
「お盆」は正式には「盂蘭盆会」といいます。元々この言葉は梵語サンスクリット語)で、インドから中央アジアで呼ばれていたとれています。日本では推古天皇の606年に始まりました。日本書記には平安・鎌倉時代には定着していた記されています。江戸時代に入ると民間の行事として盛んになり、「盆礼」といって親族や知人の家を訪ねて進物の贈答をすることが行われ、関西では「素麺」関東では「麦粉や米」などを持参したそうです。その盆礼を中元ともいい、今日の「お中元」に繋がっています。


『お盆』は、正式には『盂蘭盆会』といい、これはインドの古語・梵語サンスクリット語)のullambanaがなまったもので、祖先の霊を祀るところから、「魂祭り」「精霊祭(しょうりょうさい)」とも呼ばれる。
もともと、この行事は、『盂蘭盆経』というお経に書かれた仏陀の弟子・目連の故事に由来するといわれている。
目連の母は、死んで餓鬼道に堕ち、飢えと乾きに苦しんでいた。親孝行の目連は、そんな母を救おうと、その方法を仏陀に尋ねたところ、「お前の母親の罪業はとても深くて、一人の力ではどうすることもできない。大勢の僧を招いて、あらゆるご馳走(飯・百味・五果)を供えれば、母は餓鬼道から救われるだろう。」と説いた。そこで目連は、師の教え通りに、「盂蘭盆会」を催して供養したところ、母は餓鬼道の苦しみから逃れることができたという。
この故事から、祖先の霊を我が家に迎えて供養を捧げ、また仏の浄土に送り返す盂蘭盆会の行事がおこなわれるようになったといわれる。一般には13日を「迎え盆」、16日を「送り盆」といい、その間、各家庭には精霊棚を飾り、僧侶を招いてお経をあげてもらい、あわせて墓参りをする。地方や家庭によってはやり方は様々だが、先祖を供養し、さらには自らも善根功徳(ぜんこんくどく)を積むように心がける、ここに「盂蘭盆会」の意義がある。

お盆の期間は4日間です
お盆は7月13日から16日の4日間ですが旧盆は8月13日から16日に行われます。ただし地域によっては15日に送るところもあります。 東京などは7月盆ですが、関西やその他の地域ですと旧盆で行われています。昔は陰暦の7月に行われていましたが、暦が太陽歴になった今日では7月が新盆で、8月が旧盆という慣習で地方によりそれぞれお盆の月が異なっています。陰暦の7月は太陽暦の8月に該当するので陰暦の風習が強く残っている地域は8月の旧盆をとる傾向があります。日本が太陽暦になったのは明治5年からなので、新盆の7月は比較的新しいものなのです(但し陰暦と太陽暦閏年があるため丁度1ヶ月のずれとは限りません)。陰暦で行う行事はたくさんあります。例えば出雲大社の神在祭は陰暦の10月11日から17日まで行われます。また諏訪神社の鳥舞は陰暦正月15日(太陽歴2月15日)、讃岐の滝宮神社の念仏踊りは陰暦の7月 (太陽歴の8月)に行われます。


『お盆は休日・祭日の類ではなく、先祖を供養する行事です。勘違いしないで下さい。』