僕のやること、考えることは多くの嘲笑の的になっている。そのようになってから五年が経った。今でも状況はあまり変わらない。時には思い切りの嫌悪感を向けられる。とても悲しい。悲しくて孤独で誰とも会いたくなくて、人類を激しく憎む瞬間が訪れる。
それでも自身の信念をなんとか保っている。今日まで道を踏み外さず歩いて来れた。その力はどこから湧いてくるのだろう。
僕にはやりたいことが山ほどある。色々な人の生き方を見ると自分もそうなりたいとかそうしたいとか思った。僕は誰かになりたかった。誰にもなれなかった。だから強く希望を念じて胸に閉まった。証が欲しかった。
長い旅をしてさ迷って自分の力で歩いていかなければならない事を知った。人生という旅も同じだと悟った。命は僕の味方をしてくれた。誰も、誰一人として他人は僕になれない。僕が誰かになろうとすることではなく、他人が僕になれない事の方が大事だと分かった。
これが僕が僕になったストーリー。僕が僕になって歩き出すまでの。